Erhu 二胡教室 半年後の正志

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息子の正志に二胡を教え始めたのは,昨年の秋だからちょうど半年ほど前である。

幾人かの友人から正志の二胡はどんな具合かと尋ねられたので、ちょうどいい機会だからビデオに録ってみることにした。

この半年間,正志の二胡の練習に関しては、自主的にはほとんど練習しなかったと思う。たぶん僕と一緒でないときに二胡を触ったのは10回ぐらいしかないのではないだろうか。僕自身もそんなに正志の二胡につきあう時間はなかったので,週に30分ぐらいのレッスンを1回か2回ぐらい続けて来たという感じだ。正志の場合今のところギターがメインの楽器であるため,二胡はどちらかと言えば気分転換と音楽性を高めるため練習している感じである。

現在は F Key の曲を練習しているのだが,Fの曲はまだ少し時間がかかりそうなので,このビデオでは以前に練習をした G Keyの曲を演奏させることにした。
この「大きな古時計」という曲は,僕は昔にNHKの「みんなの歌」という番組で聴いた曲だ。今でも結構ちゃんと覚えていることを考えるとかなり印象が深かったのだろう。オリジナルはイギリスの曲だそうで,それを日本語に翻訳して子供の歌としたらしい。僕は,歌詞は日本語のオリジナルかと思っていたのだが、ほとんどそのまま翻訳しているそうである。イギリスにおいて日本ほどこの曲がポピュラーかどうかは僕は知らない。

今回この曲のアレンジをピアノとギターの伴奏にした。実は,この曲は正志も僕も気に入ったので現在「Miyoshi Family」のレパートリーとしても正志が歌っている。そのときは正志は二胡ではなくギターを弾いているのだが。
まあ,この曲は自分の持ち歌ということもあってか,正志は二胡を弾いてもそれなりにこなせるようになって来た。完全に暗譜で弾いているのは,正志の強いところである。

さて,僕の二胡教室の観点からみた場合,正志のこの演奏を考えるに,平均よりは上だと思う。正志の場合練習量は極端に少ないものの,練習時は常に僕がいてチェックしていたわけだし,弓の使い方,音程については細かくチェックを受けていたので,普通より効率よく練習できたのではないだろうか。

一応,半年ぐらいをめどにD,G,Fという3つのKeyでの演奏を練習して,ある程度自分で曲が弾けるようにするのが僕の目標であるが,もちろん個人差があり,うまくいく人もいれば,なかなか前に進めない人もいる。上達は他の楽器の経験のあるなし,練習量、モチベーションによって大きく左右される。
いずれにせよ,僕のモットーである「演奏を楽しむ」というのが最重要点だと考えている。楽しくなければ,練習する気も起こらないし,モチベーションも長続きはしないだろう。

このビデオの正志は,やけに真剣な表情をしているが,実はこの直前に僕とけんかをして泣いたあとだからだ。まあ,いつものことなのだが些細なことから言い合いになり,正志が泣き出すという展開になった。もうビデオ録りはできないだろうと思っていたのだが,顔を洗って来てやり直すという。カメラを睨みつけて二胡を弾いているが,決して僕が強制したわけではない。演奏後弓で僕をトウセンボしたあとは,二人仲直りをしたのだが。