7日間の二胡レッスン

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今日から息子の学校が始まった。昨日までは、秋休みで3週間学校がお休みだった。子供が家に居るというのは、親にとってはそれだけでなかなか大変なことで、学校が始まり通常の生活に戻ってやれやれと感じるのは、子供を持つどこの家庭でも同じことと思う。
さて、秋休みが始まる前この3週間何をしようかということになり、遠くに連れて行くのは無理なので、近場の動物園や昆虫園、Biel湖の島でバーベキューなどの手近なプログラムを入れてごまかすことにした。もっともそれだけではまだ時間が余るし、せっかくだから何か新しいことに挑戦させようかと考えていると、息子のほうから二胡のレッスンを始めたいと言い出した。
このところ時間のあるときに妻に二胡のレッスンをしているのと、僕の新しい二胡の生徒の話しが最近話題になるので自分もやってみようと思ったのだろう。僕としては、もう少し体が大きくなってからの方が弓のコントロールや左手のフィンがリングは簡単だろうから、息子に二胡を教えるのは10歳以降に始めようかと漠然と考えていたのだが、本人がやってみたいのなら異存はない。
秋休みの期間だけと言う条件でレッスンをすることにした。
「二胡を習ってみたいのだが難しいのか?」という質問を良く受けるので、この際正志のレッスンを毎回ビデオに撮っておこうと思い立った。たぶんどんな感じでレッスンが進んでいくのかがわかるとイメージが湧きやすいだろう。そのビデオの数が7つになったので、「7日間の二胡レッスン」とした。現実的には6日だったと思うし、同じ日に撮ったビデオもある。僕が家にいないときに妻と二人で少しは練習したと思うが、せいぜい3、4回各15分ぐらいと想像する。まあ、基本的にはこのビデオにあることだけ練習したということだ。

息子は、僕が演奏するので二胡には小さい頃から親しんでいるが、今までちゃんと弾いたことはない。まあ、触ったことは何回もあるだろうが、本気で音を出そうとしたことはほとんどない。
初日、2日目と手元にあった普通の大人用の二胡でレッスンを開始したのだが、9歳ではやはり左手が小さいためスケールの練習に入ると弾きにくそうなので、セッティングを子供用に変えてあげた。弦長を息子の手に合わせて短くした。まあ、これで無理なく指が届くこととなった。
通常僕の二胡のレッスンは隔週で1時間としているのだが、息子の場合は、毎日とは行かないまでも2日か3日に一度ぐらいの頻度のレッスンになりそうなので20分から30分とすることにした。もちろん腕や指の疲れを感じたときはその場で中止するとの約束でレッスンを開始した。
初日:開放弦での弓の動かし方の練習。息子は、右手の弓のコントロールは、比較的上手に動かしているが、まだ不安な心理状態が弓の動きによく現れていて、どうもぎこちない。音も不安定。ただ、初めて二胡を持つとほとんどの人は楽器のポジションもなかなか安定しないのだが、楽器を弾き慣れているせいか、息子は力の抜けた非常に安定感のある持ち方である。
2日目;初日と同じ練習なのだが、弓のコントロールが安定してきて、それに伴い音もかなり良くなってきた。息子がギターや三線でこんな真剣な顔で練習することはこのところないだけに僕としては笑ってしまう。
3日目;開放弦のDとAの音だけを使って、僕の弾く沖縄三線と合わせてみる。他の楽器とうまく組合わせることにより、まったくの初心者でもいきなり曲を演奏が可能という例。この曲は、いつもは息子が三線、僕が二胡か三味線、尺八を演奏している。
4日目;Dのスケールの練習。左手の動きが入ると右手の弓のコントロールがおろそかになり音が出せないときがある。息子は難なくこれをクリアー。ただ外側の弦の音がいい音が鳴らず外弦を重点的に練習した。人によっては内弦が難しいという人も居る。楽器を習うのが初めての人は、なかなか音程が取れなくて苦労する場合もあるのだが、息子は、僕の二胡の音を聞きながら自分で音程を調整していた。このあたりは、やはり小さいときから複数の楽器を弾かせている強みだろうか。
5日目;いよいよ楽曲の練習に入る。練習曲は「キラキラ星」。二胡特有の数字譜の読み方を説明し、それをみながらの練習。ただし息子にとっては、この曲は、2歳ぐらいのときからドイツ語で歌いだし、メロディカ、ハーモニカ、ミンミン、ウクレレ、ギターと多くの楽器で弾いてきた曲なので、いったん左指のポジションがわかれば譜面を見る必要もないぐらいだろう。
6日目;僕のギターに合わせて「キラキラ星」を一人で弾かせてみる。まだ音は安定していないが、リズムはきっちり取れている。まあ、あとは数をこなせばどんどん音は良くなっていくはずだ。生徒の中には一人で二胡を弾くのは出来ても、伴奏楽器と合わせようとすると、とたんに崩れる人もいる。僕のレッスンでは他の楽器とのアンサンブルも重視している。
7日目;最終日、同じく僕のギターとの「キラキラ星」の演奏。前回と比べると二胡の音が安定しているのが聞き取れると思う。本当は次の練習曲「夕焼け小焼け」まで行こうと思っていたのだが、時間切れで、ここでおしまい。
さて、二胡のレッスンの参考になったであろうか?
通常まったくの初心者であれば、ここまで4、5回のレッスンで到達する。(1回1時間)もちろん生徒のやる気、練習量に大きく左右されるわけであるが、たいてい最初は誰でも張り切っているので、ここまではすんなりと来る。
息子の場合は、普通の約半分のレッスンで到達した。ギター、三線を弾くので、左指は動き、絶対音階があるのが早く到達した理由だろう。
とりあえず秋休みの間だけという約束だったのだが、息子は、「暇なときに続けてもいいか?」と尋ねてきた。僕は、通常のギター、三線、ボーカルの練習をやった上でなら教えてあげると答えた。
妻と息子が二胡を弾けるようなれば、僕のMiyoshi Familyでの楽曲のアレンジの幅が大きく広がるので大歓迎であるのだが、実はこれからがモチベーションが下がっていくところなのだ。
まあ、慌てる必要はないので、気楽にレッスンを続けていくつもりだ。